皆様もすてきなお灸で「脾」を助けてあげてくださいませ。

Pocket

紺堂はりきゅうつぼ治療院 院長近藤史生先生から寄稿頂きました。と、言うより近藤先生のブログをフォローしている私がちゃっかりとしっかりとお願いしました(笑)。
お灸にしても鍼にしても、また皆様からよくお電話でご質問を頂く「つぼ」にしてもお話が出来るのは、『鍼灸師』という国家試験をパスした方のお仕事になります。我々の仕事は「もぐさ」を製造し「もぐさ」を皆様方に提供する仕事になります。(でも、ご自身でお灸をすることに特別な資格は要りません)。お灸に興味のある方、ご自身の健康管理に関心のおありの方、またこの季節を乗り切りたい方にピッタリのお話です。キーワードは「未病を治す」。是非とも最後までお付き合いください!!

※今回の記事は、/<暑>を基に加筆・提供頂きました。

★━━━━━━━━━━━━━━━★━━━━━━━━━━━━━━━━━★

 

「暑っ、だるっ、早く夏終わらないかな~」

 

つい口走ってしまう夏バテを象徴する3連談、皆様の身の回りにも言いそうな方はいらっしゃいませんか。

今年の梅雨はゆっくりと訪れてくれましたが、毎年梅雨明け位からちらりほらり耳にするお言葉。

この言葉を文字通り捉えていましたが、これって何かのサインが隠されているのではないのかな?

そんなことを思った次第です。

 

もしも、多くの方が何の気なしに発していたとしたら。

この言霊、しっかり私のところに届いております。

「未病を治す」を得意とする東洋医学でお役に立てることがあるのでは!?

 

今日はそんなお話しです。

 

 

夏が来る → 暑い → 湿度の高い日もある → 服にジメリと汗が染みる → 冷たい飲料の美味い!! → ゴクリと飲み干す爽快感 → そしてまた一汗 → ゴクリ → ゴクリ ・・・

冷たいものに手が伸びてしまう夏、のどを通る爽快感が溜まらずまた一杯。

飲みすぎてはいけないと思いつつ、暑さには敵わずついつい冷たいものを飲んでしまう。

こんなことを繰り返していませんか。

例年通りの夏バテを起こしたくないならば

1.同じことを繰り返さない

2.できることにチャレンジ

この2点だけで、いつもの流れに終止符を打つことができるかもしれません。

 

 

簡単且つ強引に言うと、東洋医学では「湿気、だるさ、むくみ、水分、食など」を統括する部署を定めています。

その場所を「脾(ひ)」と言います(西洋医学的脾臓とは異なります)。

陰陽マーク

 

夏は特にこの部署は大忙し。

外気の湿気、カラダのだるさとむくみ、水分摂取、そこから影響を受ける食欲。

これらに対応しているのが「脾」で梅雨の頃からとても疲弊しています。

 

夏バテ対策はこの「脾」をサポートすることでいつもと違う夏になります。

これが簡単にできるならばやってみたいと思いませんか。

なんといっても、影響を受けているのは自分のカラダです。

試してみる価値は大きいです。

 

 

そこで今回、おススメする情報がこちらです!

↑↑↑ ヨモギから精製されたもぐさ ↑↑↑

 

 

お灸って熱いんでしょ!

暑いのに熱を加えて麻痺させるの?

 

そんなことではございません。

脾という部署は水や湿気の影響をとても受けやすいのです。

脾が統括対応するものを覚えていらっしゃるでしょうか。

湿度、むくみ、水分、食です。

 

お灸の熱刺激を利用して脾の疲弊を助けてあげられるのです。

 

「ふ~ん、どうやって?」

『だれでもできるように加工されたものに火をつけて!』

 

「どこに?」

『太白と足三里が1日目、章門と陰陵泉が2日目!

それを1日交替で繰り返す!』

章門太白,足三里,陰陵泉

「どれくらい?」

『毎日1回!』

 

 

「忘れたら効果ない?」

『2日おき位はどうってことない!』

 

「煙は?」

『もちろん出る!』

 

「換気扇?」

『換気扇!』

 

「ちょっと肉厚なんだけど効く?」

『肉厚関係ない!』

 

「火傷する?」

『熱かったら捻って取る!』

 

「ひねる?」

『そう、シール状だから引っ張るより、捻った方がうまく取れる』

 

「だれでもできる?」

『だれでもできる!』

 

「わからんかったら聞いていい?」

『わかっても聞いていい!』

 

 

 

経験したことのないことには警戒するのが世の常です。

 

でも、これを続けるとどんなことが起こるのかと言いますと、物事に隠されたサインに気づけるようになるのです。

 

 

暑くて冷えっ冷えの飲み物を見ても、いつもしている「脾」のサポート灸を思い出せます(はい、冷たい水の摂取を止める思いを抱けました)。

 

さらに、常温の水に手が伸びる(はい、新しいことにチャレンジできました)。

水を買う行動だけですが、2つのことを変えられたのです。

 

 

小さい事ですが、お灸を続けることはカラダのことを考えることに繋がるのです。

もちろん、脾は大いに助けられていますので夏バテ恒例の3連談を発することもありません!

と断言していいのかな、まぁいいでしょう。

というわけで、皆様の生活に馴染みがなかったかもしれないお灸ですが、私たちの身体をサポートできて、自宅でもできてしまう便利な優れものなのです。

 

 

ぜひ、お試しあれ!

夏の暑さもやがて来る秋の飽食もどんとこ~い!

と言っているとかいないとか。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

皆様もすてきなお灸で「脾」を助けてあげてくださいませ。

 

 

私の知人から~

コスメティックなパヒュームとか、ビジュアル的花びらが好きな人もいるだろうけど、私はヒーリングに浸れるパヒュームに癒された、とのこと。

 

ヨモギの成分を入れ込んだ入浴剤なるものもあります(御百草)。

もぐさ製造とは異なるヨモギを用いるのだとか。

 

夏だからこそ、ゆったり入浴もカラダを変えるチャレンジになりますよ!

 

夏バテ知らずの夏をお過ごしください。

 

 

 

※今回用いたツボ

章門・・・第11肋骨先端下縁(脇腹にカーブしていない骨の先端

陰陵泉・・脛骨内側顆下縁と脛骨内側縁のぶつかるところ(膝内側のふくらみの下、スネの骨と交わるところ)

足三里・・膝蓋骨外側下縁から3寸下、前脛骨筋上(膝のお皿の外側から手の指四本分下方)

太白・・・第1中指節関節内側近位陥凹部、足裏との肌理の境目(足の親指の内側、母指球の上の骨のふくらみから足首側へなぞった時のへこみ)

 

お灸の際は熱に我慢せず、火傷に注意してください。

近藤 史生

<プロフィール>

紺堂はりきゅうつぼ治療院
福岡医健・スポーツ専門学校講師

1998年
はり師きゅう師免許取得 明治鍼灸大学卒業
2003年
福岡大学大学院修士課程修了(体育学修士)
2004年 鈴鹿医療科学大学 助手
2007年 福岡医健専門学校鍼灸科 専任教員
2008年 福岡医健専門学校鍼灸科 学科長
2018年
Player’s Station 紺堂はりきゅうつぼ治療院

紺堂はりきゅうつぼ治療院
〒815-0071
福岡市南区平和1丁目26-49 -1F
TEL : 092-524-7711
E-mail: info@kondotubo.com

Pocket

灸頭鍼って?

Pocket

鍼の上に灸頭鍼用のもぐさをさして施術を行ないます。鍼の刺激と灸の輻射熱を同時に与えることが可能です。
ポカポカと暖かく気持ちのいいお灸です。
指導は、島田鍼灸院;院長島田健二先生にお願いしました。

灸頭鍼:肝兪に施術中
年末年始のお誘いを見事に完遂。お陰様で色々とやられている模様です。そんなお悩みを解決してくれるのが灸頭鍼治療。何と言っても鍼ともぐさの同時攻撃ですから(笑)

島田鍼灸院

  • 池袋治療院
    〒171-0022
    東京都豊島区南池袋2-14-1-303
    03-3983-7647
  • 徳丸治療院
    〒175-0083
    東京都板橋区徳丸3-33-3
    03-3933-4702
Pocket

もぐさ屋が工場見学を??

Pocket

お灸の故郷、伊吹もぐさ亀屋佐京商店工場見学

伊吹山の麓、中山道の街道沿いに江戸期から変わらぬ風景で皆様をお出迎え。五感をフルに働かせる工場見学をお楽しみください。

伊吹もぐさ工場見学趣旨

「伊吹もぐさの製造に関する講演」を行い思うことが有ります。講演では「もぐさ造り」の各々の工程から生産できる商品サンプルをビニール袋に入れ持参し聴講頂く生徒(学生)の皆様にお見せしたり、作業工程の臨場感を出来る限りお伝えできるようにパワーポイントには写真以外に動画も取り入れてお話をしているのですが、どうにも我々のの拙い説明では全てを伝えきることが出来ず、何とかお伝え出来ないモノだろうかと思案いたしましたが、やはりここはもぐさの製造現場を実際にご覧頂く、『お灸の故郷、伊吹もぐさ亀屋佐京商店工場見学』に限るという結論に達しました。原料のヨモギから一番精製度合いの高い点灸用もぐさの完成品までを原料順にまた工程順に見て、触れて、嗅いで感じて頂く。未完成品として市場に決して出回らない原料を五感で感じて頂く。精製工程の段階で削がれてしまう欠落原料(=不純物)はお金を払っても手にする事の出来ない商材です。実際に工場見学で弊社を訪れた方とそうではない方との一番大きな差はこの不純物に触れたか触れていないかの点になります。不純物を手に取って頂く事でモグサの商品価値を改めて実感して頂ければと考えています。更に、家伝もぐさの製造に関する弊社の想いや歴史的かつ地理的な背景などもご説明申し上げています。商品として販売されているモノはその代金を支払いさえすれば必ず手に入れることは出来るのです。お金では決して手に入れる事の出来ない素晴らしい経験をを是非「亀屋もぐさ工場見学」で体験して下さい。なお工場見学のお時間は60分から90分程度必要です。全てのリクエストにお応え出来るかどうかは分かりませんが、ご興味のある学校様はお気軽にお問い合わせ下さい。担当者が工場見学に関しての詳しい説明をしにお伺いいたします。

お願い事項

  • 弊社敷地内に於いて指定されたエリア以外でのお写真等の撮影は固くお断りをしています。
  • 工場見学後に工場からの原料及び製造物の持ち出しは厳禁です。

工場見学実施先様

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

伊吹もぐさの製造に関する講演

工場見学に関するお問い合わせは下記のメールフォームからお願い致します。

Pocket

もぐさ屋が出前??

Pocket

伊吹もぐさの製造に関する講演

学校の授業やテキストなどでは語られる事のない現場の声をお届けします!!

伊吹もぐさの製造に関する講演の趣旨

東洋医学が伝統や伝承の医学と言われるように、鍼灸治療で使用するモグサの製造に関しても伝統や伝承また経験という言葉で多くが語られます。確かにモグサ作りには職人気質という表現がピタリとくるシーンもあります。ただ気難しい職人さんばかりが働いている職場ではありませんし、産業技術の進歩に伴いやはりモグサ作りも日々進歩しようと頑張っています。ここ数年、私達は鍼灸学校様等へお伺いし『より品質の優れたもぐさをより効率的に作るには』というテーマでモグサ作りの講演活動を行っています。江戸期よりモグサの製造販売業に携わっている者として「近年のモグサ作りの状況はどうなっているのか?」「今、何故モグサ作りの出張講演なのか?」「自分に相応しいモグサの選び方。」など普段の学校の授業では触れられることのないテーマを語ります。勿論モグサ作りの神秘的な技術解説と同時にモグサ作りが抱える問題点などもお話しています。また老舗ならではのこぼれ話や歴史の裏に隠された業界のミステリーなども織り交ぜ展開します。講演時間は「モグサ作り」の解説に60分から70分、解説を基に実際に「モグサ作り」のワークショップを20分から30分のタイムスケジュールで行います。昨年度よりはプレ講演のサービスも開始しています。講演内容の全貌が掴めず戸惑いを感じている学校様に通常の講演と全く同じ内容の講演を一度のみ提供しています。この機会を利用して今後の授業枠に活用出来るか否かを確認してから講演の導入を検討いただく事が可能です。何れのプランもご興味のある学校様はお気軽にお問い合わせ下さい。担当者が出張講演に関しての詳しい説明をしにお伺いいたします。

出張講演先様

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2008年

  • 第36回日本伝統鍼灸学会学術大会

もぐさ屋のあれこれ話

  • coming soon

お灸の故郷、伊吹もぐさ亀屋佐京商店工場見学

出張講演に関するお問い合わせは下記のメールフォームからお願い致します。

Pocket

篩とモグサ

Pocket

もぐさは「篩」なのか?

ご無沙汰しています(※注1)。サボっていた訳ではないのですが….。
この一ヶ月間は修行僧の如く過ごしておりました。既にもぐさ蔵の件でご案内致しましたが弊社の場合、精製度の高い‘もぐさ’(※注2)は製造してから数年間はもぐさ蔵で保存します。でもその間には‘もぐさ’の成熟度を確認する為に‘もぐさ’の出来栄えと掃除を兼ねた作業を行う必要があります。江戸時代後期から続く伝統作業と言えば重厚な感じにはなるのでしょうが、‘もぐさ’を少量篩に取って不純物が混じっていないか‘もぐさ’に「シノ」はないか、「サイ」はどうかなど細部にわたるチェックを行いつつひたすらシェイク&シェイク。腕も脚も腰もパンパンです。
『最後は人の目で』先人の知恵にも少しだけ反駁です。(笑)

江戸時代後期から続く伝統作業とは?

江戸時代、中山道柏原宿には「亀屋」と名の付く屋号のもぐさ屋は十数件あったと伝わっています。この時代「伊吹もぐさ」の言葉は広く庶民の間にも広まっており、中山道を行き来する多くの旅人がこの柏原宿で家族やご近所さんのお土産にまたまだまだ続く歩き旅のお供の品としてもぐさを買い求めた姿はもはや旅の風情であったかのような気がします。どの店に入っても「亀屋」。どこで‘もぐさ’を買っても「亀屋」。「良いモグサを持ってるね、何処で買ったの?」-「亀屋」。「なんだよ、熱いだけのモグサじゃないか、何処のモグサだ?」-「亀屋」。などという会話が交わされていたのかもしれません。楽しみにしてお立ち寄り頂き、折角お客様にお買い求めて頂いたもぐさ。インターネットを介してのSNSなどは流石に無くても、全国行脚の旅人たちの口コミによる真のSNSはどうなのよ?と当時の亀屋の主人が一堂に会し話しを行うこと十数回(※注3)。「良くても亀屋、悪くても亀屋。より良い品質のもぐさはどうして作ればばよいのか?お客様の信頼を得るにはどうすれば良いのか?」で導き出した答えが『もぐさを篩に置いてのシェイク&シェイク』。品質の良し悪しを最後は人の目で確認する作業、この作業を十数軒全ての亀屋に義務付けたのでした。「何処の亀屋で買っても、同じ品質のもぐさを提供させて頂く」。近江商人の知恵と工夫の一端が垣間見られる気がします。

伊吹もぐさと亀屋

今でこそ地域ブランドという言葉も一般化してきていますが、江戸時代末期に地域名と商品が結びついたブランドネームを意識したことは大変に貴重な存在だったのかもしれません。今となっては弊社一軒だけが中山道柏原宿でもぐさの商いを行っていますが。それでもなお今も受け継ぐ篩作業。伊吹山の麓でもぐさを作ることは勿論ですが、「中山道柏原宿で商う」この事こそが伊吹もぐさの所以なのではないでしょうか。あの日この場所中山道柏原宿で旦那衆が話し合った『最後は人の目で』の気持ちが正に「伊吹もぐさ」のブランドに相応しいと自負しております。また『街道をゆく-近江道散歩』の一文節で司馬遼太郎氏は中山道柏原宿の様子を以下のように紹介しています。

江戸期に、この山中の宿場で、街道に面してもぐさ屋が十数軒もあり、明治後は一軒きりになってしまったが、江戸期はどの店も繁盛していた。中山道を往来する旅人は、伊吹山の南麓の柏原宿場に入ると、たいていはもぐさを買う。とくに参勤交代のための大名行列がこの宿場にとまったりすると、ひとびとはあらそって江戸や国もとのみやげに袋入りのもぐさを買った。おもしろいことに、どのもぐさ屋も「亀屋」という屋号を名乗っていた。鶴は千年、亀は万年という。その亀のイメージで薬効を象徴させていたのである。おかしさは、おそろいで「亀屋」だったということで、このことは近江商人がたがいに足をひっぱりあわないという気風とかかわりがあるとみてよい。

(※注1)
2012年10月31日-お灸の故郷、伊吹もぐさ亀屋佐京商店facebookの記事を追記・編集しました。
(※注2)
学校様への出張講演活動を通して気が付いたことの一つに「粗悪もぐさ」という表現があるという事です。私が講演を行った全ての学校で使用されている表現で温灸用のもぐさを指している模様です。また「粗悪もぐさ」とテキストにも記載されています。もぐさは必ずヨモギを使いもぐさを製造する訳ですから、もぐさ屋の立場からお願い出来るとするならば、「精製度の高いもぐさ」とか「精製度の低いもぐさ」or「それほど精製されていないもぐさ」と言っていただけると非常に有難いです。確かに最高級品位のもぐさを製造する際に使用するヨモギで「精製度の低いもぐさ」を製造販売することは皆無ですが、温灸もぐさも決して粗悪な商品では御座いませんし粗悪な原料を使用する訳でも御座いません。例によって例の如く何方かを責めようとか誰かを非難するつもりは毛頭御座いません。ご留意ください。
(※注3)
話の流れでの言葉遊びです。真偽の程は調査中。

Pocket

散もぐさと切りもぐさ

Pocket

もぐさは「散」なのか?

写真(ページ一番下)は「(高級)小袋もぐさ」(左)と「切りもぐさ」(右)。2つの商品は共に江戸期には既に販売されている記録が残っています。
「(高級)小袋もぐさ」はもぐさを袋に入れ薄く伸ばした商品です。弊社では昔、昔その昔から「バラモグサ」と呼んでいます。一方、「切りもぐさ」はもぐさを紙に巻き400粒の粒状のもぐさに成形し、1粒を1回分のお灸として使用する商材になります。「キリモグサ」のネーミングで販売をしています。「切りもぐさ」は何処でも誰でも「キリモグサ」と呼んでいる模様です。
ここで疑問に思う事?「(高級)小袋もぐさ」を「バラモグサ」と呼んでいる私共に対し鍼灸学校様などで使うテキストには「散艾」と書かれており、「チリモグサ」「チラシモグサ」「サンモグサ」などと教えておられます。一つの商材に対し私が聞いただけでも3つもの呼称が存在しています。これは「散艾」の語句にはルビが降られておらず多様な呼び方が出来たと考えられます。
ここからは全くの私見です。何方かを責めようとか誰かを非難するつもりは毛頭御座いません。ご留意ください。
私の推測では

教科書の編纂時期(初版時)に編集者側からもぐさ屋に対して商品の呼称等に対するヒヤリングが行われもぐさ屋も回答書を提出した。その際にルビを降らず当たり前のように「散艾」や「切り艾」などと書き提出したのではないでしょうか。受け取った側もそれ程大きな迷いもなくそのまま「散艾」や「切り艾」と編集しテキストに記載した。

それでは何故弊社が「散艾」をバラモグサと二百年以上の長きに渡り読んでいるのか。この【散】という文字、「お金を散蒔く」と書くと【バラ】と読めるのではないでしょうか。これが弊社の「バラモグサ」の呼び方であり、袋に入れてある状態のもぐさを一枚一枚バラバラにして中山道柏原宿を訪れる旅人に販売したことが語源だと思われます。それでは【散】ではない状態のもぐさは古来から何と呼んでいるのか?

それは【俵(ヒョウ)】もぐさです。

【俵】という文字を見て皆様は何を頭の中で想像されますか?様々な形が思い浮かぶかとは思いますが、一俵、二俵と文字を付け加えてみると如何でしょうか?薄っすらですが米俵なんかが頭の中に浮かんできませんか。もぐさ作りとお米作りでは言葉や道具などでリンクする部分が多く見受けられます。江戸時代の農業特に稲作は江戸幕府の基幹産業であったため米作りの出来栄えに幕府財政が左右される程でした。基幹産業に先進的な技術や知識また資本が大いに活かされる事実は現代でも江戸時代でも同じであり、その技術や知識を使えとばかりに他の産業延いてはもぐさ作りにも応用されたことは至極当然のように思われます。もぐさの原料であるヨモギの多くを農家の方々が収穫されていたことも情報の共有を容易たらしめた要因であると考えます。(※注1)実際に米作り用の唐箕が開発され多くの農家で利用されたと推測される年代以降にもぐさの生産量が徐々に増大し凡そ100年後に木曽海街道六拾九次之内柏原の版画絵の中で歌川広重が亀屋もぐさの店頭風景を描いた事は非常に興味深い事柄です。(※注2)さらに需要の増大に供給が追い付き江戸や大坂という一大消費地に米俵の荷姿でもぐさが送られていたとしても何ら不思議はありません。(※注3)つい十年ほど前、愛媛県のとある山間の町に在る家の蔵からもぐさが俵にくるまれた状態で発見され、そのもぐさの年代を推察しに来て欲しいと依頼があり現場近くへ足を運んだことが思い出されます。

甚だ僭越ですが、

弊社と同じく江戸期からもぐさの商いをされておられる日本橋小網町にある釜屋さんの状況も書き記しておきます。「おつなちらしで こころのこまの くるってつないだ 三のいと」という都都逸に「チラシモグサ」の語源を見ておられる模様です。(この都都逸の浮世絵を見るとよく分かりますよ。) 即ち釜屋さんは【散艾】を「チラシモグサ」であると考えておられます。ただ釜屋さんにも弊社とは異なる形の商材を「バラモグサ」と呼ぶ商慣習はいまだ健在で「バラモグサ」という単語も全く意味のないもぐさ屋用語では無いような気がいたします。
小袋もぐさと切りもぐさ

(※注1)米作り用唐箕が全国的に普及する年代を和漢三才図会が刊行された1712年から1720年代前半と推測し、歌川広重が亀屋もぐさの店頭風景を描いた木曽海街道六拾九次之内柏原の版画絵の制作年代を1830年代後半(1835年-1837年)と推測しています。
(※注2)もぐさの生産量がそのピークを迎えたのがペリー来航あたりの1850年代だと記憶しています。が、如何せん不確かな記憶でもあり正確な情報をお持ちの方は是非ご教授ください。
(※注3)現在、弊社に於いてもぐさを米俵に包み出荷する作業は有りませんが、棚卸しをする際に使用する項目の一つに「俵もぐさ」という項目は存在します。

Pocket

ストレス解消法

Pocket


ストレスについて

1.ストレスの原因

社会的=会社・政治・公害・近所付き合い・騒音・悪臭

肉体的=病気・仕事疲れ

精神的=家族関係・病気

 

2.ストレスが原因の病気

胃潰瘍・心臓神経症・円形脱毛症・喘息・アトピー性皮膚炎・ポックリ病・肌荒れ

鬱病・不眠症・便秘・生理不順・月経困難症

 

3.東洋医学では

肝鬱気滞ストレスにより気の巡りが悪くなった状態

気滞血お(=ヤマイダレに於)気の巡りが滞り、血流も悪くなった状態

肝鬱気滞→肝欝化火→肝火上炎→肝火生風→熱極生風

(詳しくは、鍼灸院の先生などにお尋ねください)

4.治療穴

☆基本穴

○百会(督脈)・大衝(肝経)・神門(心経)・内関(心包経)

☆補助穴

○頭痛=天柱・風池・太陽・合谷

○肩凝り=肩井・外関

○腹痛=足三里・中かん(=月に完)

○便秘=足三里・天枢・大巨・合谷・大腸兪・小腸兪

○生理=三陰交・腎兪

(詳しくは、鍼灸院の先生などにお尋ねください)

 

5.ストレス解消法

  1. 睡眠不足が充分とれるよう、寝室の環境を整え、寝る前は気持ちをゆったりさせる。
  2. 家庭の中ではいつもニコニコ、笑顔で暮らす。
  3. 楽しい食事と適量のお酒。
  4. グチのこぼせる友達や、話し相手をもつ。
  5. 次の休みが待ち遠しくなるような、楽しい旅行計画や趣味をもつ。
  6. 毎日、身体を動かし汗をかく。スポーツや運動を生活の一部とする。
  7. 好奇心を失わない。
  8. ゆったりとした気分で、ぬるめのお風呂にゆっくりはいる。

by Eiichi H

 

2005年5月1日、5月3日

愛知万博中部千年共生村ワークショップ「千年の癒しやいと」にて開催された内容を基に編集しています

Pocket

台紙付お灸の使い方

Pocket


お灸広重を使い、ワークショップ会場の皆さんにお灸を体験をしていただきました。
「結構気持ちが良いと」言う声も多く聞こえてきました。
指導は、長谷川栄一先生。実演は長岡亨先生にお願いしました

2005年5月1日、5月3日
愛知万博中部千年共生村ワークショップ「千年の癒しやいと」にて開催された内容を基に編集しています

長谷川栄一(はせがわえいいち)
http://www.chiryouin.com/hase

長岡亨(ながおかとおる)
http://www.n-acp.com/

Pocket

お灸体験::愛知万博編

Pocket



ワークショップは終了しました。
たくさんのご応募、ご参加ありがとうございました。

出展期間
平成17年4月29日(金)から平成17年5月3日(火)

パビリオン名
中部千年共生村(Chubu Community for Millennial Symbiosis)

ワークショップ名
お灸体験!千年の癒し や・い・と

展示内容
「なぜお灸は風邪に効くのか」協力:関西鍼灸大学灸道部
「経絡経穴図」協力:丸一製薬株式会社(白紅(しろべに)・もぐさ・鍼灸 器材の総合商社)

「もぐさが出来るまで」

ワークショップ内容
日替わりで超一流の鍼灸師らが来場。
期間中、お灸の体験やってます。これで、会場の歩き疲れ、普段のお悩みも解消!

講師の方々

4月29日
佐藤学先生
関西鍼灸大学灸道部

4月30日
福西佐元先生

5月01日
長谷川栄一先生
長岡亨先生

5月02日
さきたま伝統鍼灸研究会

5月03日
長谷川栄一先生
長岡亨先生

Pocket

お灸をするゾ!!やいとステーション

Pocket

やいとステーションとは

お灸や鍼の素晴らしさをもっと世の中の人たちに知ってもらいたいと活動をしているグループです。
メンバーも若い鍼灸師の方が多く、ここ柏原宿で行われる「やいと祭り」や「秋のさわやかウオーキング」などにも積極的に参加いただいています。亀屋もお灸の普及活動のお手伝いができればと考えています。

“やいと and walking”

ウォーキングは手軽に誰にでもできる人気の高い生涯スポーツの一つです。ところが、気持ちよく歩いたのに筋肉痛やら腰痛で辛い思いをしたことはありませんか。そんな時には「やいと(=お灸)」。柏原宿は中山道が賑わった時代に何件ものもぐさ屋が軒を連ねておりました。旅先の病は一大事。旅支度の中には持病のお薬とともに一包みの切りもぐさが入っていたと言います。有名な芭蕉の奥の細道にもこれからの旅に思いを馳せながら旅支度をし,お灸をすえて明日に備える楽しそうな様子が書かれています。お灸は旅人の心を躍らせたり、病を焼け切ったり、疲れた体を癒したりします。時に、もぐさを焦がす火は、いとしい人への悲しい気持ちにたとえられたり、やんちゃ坊主のいたずらを治めたりもします。お灸のよいところは誰にでもできること。「お灸」を体験してみてください。

月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老いをむかふる物は、日々旅にして旅を栖す。古人も多く旅に死せるあり。予もいづれの年よりか、方雲の風にさそわれて、漂白の思ひやまず、海浜にさすらへ、去年の秋江上のや破屋に蜘の古巣をはらひて、やや年も暮れ、春立る霞の空に白川の関こえんと、そぞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて、取りも手につかず。もも引きの破れをつづり、笠の緒付けかえて、三里に灸するより、松島の月洗心にかかりて、住る方は人に譲り、杉風が別墅に移るに、草の戸も住替る代ぞひなの家面八句も庵の柱に懸置。~おくのほそ道序文より~

Pocket