やいとステーションとは

お灸や鍼の素晴らしさをもっと世の中の人たちに知ってもらいたいと活動をしているグループです。
メンバーも若い鍼灸師の方が多く、ここ柏原宿で行われる「やいと祭り」や「秋のさわやかウオーキング」などにも積極的に参加いただいています。亀屋もお灸の普及活動のお手伝いができればと考えています。

“やいと and walking”

ウォーキングは手軽に誰にでもできる人気の高い生涯スポーツの一つです。ところが、気持ちよく歩いたのに筋肉痛やら腰痛で辛い思いをしたことはありませんか。そんな時には「やいと(=お灸)」。柏原宿は中山道が賑わった時代に何件ものもぐさ屋が軒を連ねておりました。旅先の病は一大事。旅支度の中には持病のお薬とともに一包みの切りもぐさが入っていたと言います。有名な芭蕉の奥の細道にもこれからの旅に思いを馳せながら旅支度をし,お灸をすえて明日に備える楽しそうな様子が書かれています。お灸は旅人の心を躍らせたり、病を焼け切ったり、疲れた体を癒したりします。時に、もぐさを焦がす火は、いとしい人への悲しい気持ちにたとえられたり、やんちゃ坊主のいたずらを治めたりもします。お灸のよいところは誰にでもできること。「お灸」を体験してみてください。

月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老いをむかふる物は、日々旅にして旅を栖す。古人も多く旅に死せるあり。予もいづれの年よりか、方雲の風にさそわれて、漂白の思ひやまず、海浜にさすらへ、去年の秋江上のや破屋に蜘の古巣をはらひて、やや年も暮れ、春立る霞の空に白川の関こえんと、そぞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて、取りも手につかず。もも引きの破れをつづり、笠の緒付けかえて、三里に灸するより、松島の月洗心にかかりて、住る方は人に譲り、杉風が別墅に移るに、草の戸も住替る代ぞひなの家面八句も庵の柱に懸置。~おくのほそ道序文より~