弊社はもぐさを製造・販売する会社で有る為に、
お灸はもぐさを燃やして施灸を行う
事とを前提としています。
限定する事で、ユーザー様に提案する商材がシンプルになります。
灸法ともぐさ選びはリンクします。
また、灸法ともぐさ選びのヒントとして「お灸への適用範囲」を各商材ごと表にまとめています。

透熱灸焦灼灸打膿灸八分灸知熱灸
×
 隔物灸 台座灸 押灸あぶり灸 灸頭鍼
 × × × ××

KameKame

上の表は家伝もぐさの適用範囲表ですね。

有痕灸(ゆうこんきゅう)

直接皮膚の上にもぐさを置いてお灸をします。
直接灸とも呼ばれます。
お灸の跡を残す灸法です。

FukusukeFukusuke

製造度合いの高いもぐさが適しています。
直接肌に灸をすえるタイプの点灸用もぐさからお選びください

  • 透熱灸(とうねつきゅう)

    皮膚の上に直接モグサをひねったもぐさを立てて線香で火をつけて焼ききるお灸です。
    もぐさの大きさは灸法によってさまざまですが米粒大(べいりゅうだい)や半米粒代(はんべいりゅうだい)が基本です。

  • 焦灼灸(しょうしゃくきゅう)

    魚の目やタコなど角質化した部位に据えます。
    硬くひねったもぐさによって角質化した部位を焼き落とすお灸です。
    角質化した部位にうまく当たれば熱さはあまり感じません。

  • 打膿灸(だのうきゅう)

    大豆大から指頭大のもぐさを焼ききり、その部位に膏薬を塗って故意に化膿させるお灸です。
    大きな灸痕を残すため一部の灸療所でのみ行われ、家伝灸として伝えられています。

無痕灸(むこんきゅう)

温かく、気持ちの良い刺激を与えるお灸です。
間接灸とも呼ばれます。
お灸の跡が残らない灸法です。

KameKame

知熱・灸頭タイプのもぐさはどのタイプになりますか?


FukusukeFukusuke

直接肌に灸をすえるタイプの点灸用もぐさよりも精製度合いは低くなります。
その中でも知熱灸や灸頭鍼用のもぐさはある程度の精製度合いは必要だと考えます。
上灸頭知熱用もぐさ上月印または、灸頭知熱用もぐさ月印をお薦めしています。

KameKame

温かく、気持ちの良い刺激。
灸跡も残らない。断然、温灸でしょ~。
温灸用もぐさを購入する注意点はありますか?


FukusukeFukusuke

温灸治療の場合は透熱灸を施すよりも一度の施灸に使用するもぐさの量が多い為に、コストも重要な選択基準だと考えます。

  • 八分灸

    米粒大くらいのもぐさをツボにのせ、線香などで火を点けます。
    熱さを感じた瞬間にもぐさを押さえて押し消すお灸です。

  • 知熱灸

    大豆程度の大きさのもぐさを直接患部へ据え、熱さを感じたらピンセットなどでもぐさを取り除くお灸です。

  • 隔物灸

    ニンニク、紙、生姜等の上にもぐさを置く。

  • 台座灸

    隔物灸の一種で、台座となる台紙の上でお灸をする方法です。

  • 押灸

    金属等の筒の中にもぐさを詰めて点火し、布等を隔てて皮膚に押し当てる。

  • あぶり灸

    もぐさを容器に入れて点火し、その容器を皮膚に近づけて熱を伝える。

  • 灸頭鍼

    皮膚に鍼を刺鍼してその鍼柄に丸めた灸をつけて火をつけるお灸です。

記事を書くにあたり「はりきゅう理論第3版」を参考にしています。

本書では以下の様に灸法がカテゴリー化されています。
弊社が今回採用した灸法は商材との相性を優先している為にテキストとは異なります。
また、モグサを使用しない灸法は除外しています。

  • 有痕灸

透熱灸

焦灼灸

打膿灸

  • 無痕灸

知熱灸

棒灸・箱灸

温筒灸・台座灸

隔物灸

モグサを使用しない灸法